2017年3月5日日曜日

3・4反原発全国集会に3500人

 あと1週間で福島原発事故から6年を迎える4日、「原発をなくす全国連絡会」主催の「原発ゼロの未来へ 福島とともに 3・4全国大集会」東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、福島県から250人が参加したのをはじめ、全国から3500人がつどいました。
 避難が解除されたばかりの被災者や現在も避難中の被災者も壇上から訴えました。
 集会後、銀座をパレードし、「原発なくせ」「再稼働反対」とアピールしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ふるさと奪う原発 ゼロに 全国から3500人集う 事故から6年
しんぶん赤旗 2017年3月5日
 あと1週間で東日本大震災・東電福島第1原発事故から6年を迎える4日、「原発をなくす全国連絡会」は東京・日比谷野外音楽堂で「原発ゼロの未来へ 福島とともに 3・4全国大集会」を開きました。福島県から250人が参加したのをはじめ、全国から3500人がつどいました。集会後、銀座をパレードし、「原発なくせ」「再稼働反対」とアピールしました。
 
 主催者あいさつした全労連の小田川義和議長は、福島の避難者切り捨てを許さない声を大きく広げようと訴え、「立憲主義、民主主義を破壊する安倍政権を一日も早く終わらせよう」とよびかけました。
 
 宇宙飛行士でジャーナリストの秋山豊寛(とよひろ)さんがメインスピーチ。自身も福島県でシイタケ農家を営んでいましたが、現在は「原発難民」と自己紹介。「市民の声で安倍政治を変え、原発ゼロを実現し、国と東電に責任を果たさせよう」と訴えると大きな拍手に包まれました。
 
 特別発言で、2015年9月に避難指示が解除された福島県楢葉町の早川千枝子さんが発言。避難者がいじめにあい、ひきこもりや自殺も少なくないと述べ、原発事故さえなければ、ふるさとでの一家だんらんを奪われることもなかった、と声を詰まらせました。「こんな思いを誰にもさせたくない。原発ゼロへみんなで頑張ろう」と訴えました。
 
 さようなら原発1000万人アクションの富山洋子さん、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんが連帯あいさつ。日本共産党から藤野保史衆院議員、岩渕友参院議員が参加し、藤野議員があいさつしました。自由党の小沢一郎代表、社民党の吉田忠智党首のメッセージが紹介されました。
 
 福島県浪江町から大玉村に避難している女性(75)は、「政府は“避難解除ありき”ですが、収入も生活の保障もない。ところが “避難者は賠償をもらえていいわね” といわれ、声もあげられない状態です。こんな思いをさせる原発はなくさなければいけない」と語りました。