2017年3月24日金曜日

伊方原発運転停止仮処分申立て 広島地裁で30日に判断

 広島県などの住民が広島地裁に求めた伊方原発3号機運転停止の仮処分申立ての判断が、この30日に下されます。
 活断層の中央構造線から近い四国電力の伊方原発は、基準地震動をいくつにするべきかで論争がありましたが、原子力規制委は650ガルで大丈夫だとして昨年8月に再稼働させました。
 伊方原発広島裁判原告団昨年3月11日、伊方原発運転差止等請求(本訴訟)と伊方原発3号機運転差止仮処分命令申立(仮処分)の2件を広島地裁に同時提訴し、仮処分については本訴訟原告団70 名のうちの4名が仮処分申立人となっています
 仮処分の決定はすぐに効力が生じるので広島地裁がどのような判断を示すのか注目されます。
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伊方原発運転停止の仮処分申し立て 30日に判断へ
NHK NEWS WEB 2017年3月23日
愛媛県にある伊方原子力発電所3号機の運転を止めるよう、広島県などの住民が求めた仮処分の申し立てについて、広島地方裁判所は、今月30日に判断を示すことになりました。
 
愛媛県にある伊方原子力発電所3号機について、広島県などの住民4人は去年3月、「重大な事故が起きる危険がある」として、運転の停止を求める仮処分を広島地方裁判所に申し立てました。
伊方原発の周辺には複数の活断層があり、四国電力は九州、四国、近畿にかけて延びる断層が長さおよそ480キロにわたって連動した場合などを想定して、原発での最大の揺れの大きさを算定しました。
これについて、住民側は「連動した場合などの地震の揺れの評価が小さい」と主張したのに対し、四国電力側は「地震の不確かな要素を考慮しながら揺れの大きさなどを算定し、原発の安全性は確保されている」などと争っていました。
 
仮処分の申し立てについて、広島地方裁判所は今月30日に判断を示すことになりました。
伊方原発3号機は、去年8月に新しい規制基準のもとで再稼働しています。
原発をめぐる仮処分では、大津地方裁判所が去年3月に、稼働中の原発としては初めて、福井県にある関西電力の高浜原発3号機と4号機の運転停止を命じています。
仮処分の決定はすぐに効力が生じることがあり、広島地方裁判所がどのような判断を示すのか注目されます。