児童の甲状腺がんの多発を放射能のせいと認めない国と福島県が、治療その他に何の援助もしていない中で、民間の基金「3・11甲状腺がん子ども基金」(崎山比早子代表理事)は、治療費の支援だけではなく、医師たちによる無料の電話相談にも応じています。
日曜日の24日は都内の事務所で午後4時まで行いました。
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原発事故後の子どもの甲状腺がん 電話相談に不安の声
NHK NEWS WEB 2017年9月24日
東京電力福島第一原発の事故の後、甲状腺がんと診断された子どもの支援を行っている民間の基金による医師の無料の電話相談が行われ、がんが発症しないか不安を訴える相談などが寄せられています。
電話相談を行っているのは、民間の基金「3・11甲状腺がん子ども基金」で、24日は東京都内の事務所で4人の医師が相談に応じています。
原発事故のあと、福島県が事故当時18歳以下の子どもを対象に行っている甲状腺検査では、これまでに191人が、がんやがんの疑いと診断され、再発するケースも出ています。
午前中には、甲状腺周辺にしこりが見つかり、今後、がんを発症しないか不安だといった内容や、手術を受けた患者から術後の傷痕の状態についての相談などが寄せられました。
基金では、がんと診断された患者に1人当たり10万円の療養費の支援をしていて、24日の電話相談では、医師たちが医療的なアドバイスのほか、医療機関や支援制度の紹介も行っています。
基金の崎山比早子代表理事は「がんの再発や転移への不安の声も寄せられている。周りに相談できない人も多い。何か不安があれば電話してほしい」と話しています。
電話相談は24日午後4時まで受け付けていて、電話番号は0120-966-544です。