2017年9月10日日曜日

10- おおい町議会が大飯原発3・4号機の再稼働に同意

大飯原発3号機4号機 地元町議会が再稼働に同意
NHK NEWS WEB 2017年9月8日
関西電力が再稼働を目指している福井県の大飯原子力発電所3号機と4号機について、地元のおおい町議会は、8日再稼働に同意しました。今後、再稼働に向けてはおおい町長や福井県知事らの判断が焦点になります。
福井県おおい町にある大飯原発3、4号機は、ことし5月に原子力規制委員会の新しい規制基準に合格したあと、そのほかの手続きなども終え、関西電力は立地する自治体と議会に再稼働の同意を求めています。

これに対し、地元のおおい町議会は8日、全員協議会を開いて町議会として再稼働に同意することを決め、浜上雄一議長が中塚寛町長に決定の内容を報告しました。

この中で浜上議長は、同意した理由として住民説明会で国や関西電力から原発の必要性や避難計画が説明され、住民の理解が深まったほか、町議会でも視察を行い安全対策の実施を確認できたとしています。

関西電力は、大飯原発3号機を来年1月中旬に、4号機を来年3月中旬に再稼働させたいとする計画を示していますが、再稼働には8日の町議会のほかおおい町長と福井県議会、福井県知事の同意が必要で、今後は、それぞれの再稼働に対する判断が焦点となります。
町議会議長「再稼働求める声多かった」
福井県おおい町議会の浜上雄一議長は「大飯原発が停止したことで地元経済が疲弊し、住民の中に再稼働を求める声が多かった。こうした声を議員が検討し再稼働に同意した」と話しました。
そのうえで「事故の際の避難計画の充実や避難道路の整備などはまだまだ途上なので、国や県、事業者には引き続き検討してほしい」と述べました。

おおい町長 今月中にも判断
おおい町議会が大飯原発の再稼働に同意したことを受け、中塚寛町長は今月中にも判断を示す考えを明らかにしました。そのうえで「福井県の西川知事が再稼働に同意するか判断するという次のステップに支障のないように町として判断を示したい」と述べました。
また、中塚町長は近く大飯原発を視察し安全対策などを確認する考えを改めて示しました。