原発の除染事業者、5割超に違反
NHK NEWS WEB 2017年9月11日
福島労働局は11日、今年1~6月の半年間に東京電力福島第1原発事故の除染作業に携わった82事業者のうち、半数を超える45事業者に労働基準法や労働安全衛生法の違反があり、是正指導したと発表した。
違反は73件で、作業時に必要な防じんマスクや線量計を身に着けていない安全衛生関係が58件、時間外割増賃金の不払いといった労働条件関係が15件だった。
第1原発の廃炉作業でも131事業者のうち52事業者で、作業計画を作らないままフォークリフトを使用したなど77件の違反があった。
福島労働局監督課の宍戸敦主任監察監督官は「違反率は依然として高い水準にある」と述べた。