原発「避難委」19日初会合 県検証3組織、全て始動へ
新潟日報 2017年9月13日
(新潟)県は12日、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題を巡って新設する「原子力災害時の避難方法に関する検証委員会」の初会合を、19日に開くと発表した。これで、米山隆一知事が掲げる「三つの検証」の組織が全て動きだすことになる。
避難方法に関する検証委は交通工学、防災訓練などの専門家9人が委員を務める。初回は委員長の選任や、検証の進め方などを話し合う。その後、県が柏崎刈羽原発の重大事故に備えて策定した広域避難の行動指針などについて議論される見通しだ。
会議は午後3時10分から、新潟市中央区の県自治会館で開かれる。先着順で50人が傍聴できる。
検証委の設置は米山知事の肝いり施策。避難委員会に先立ち、事故が住民に及ぼす影響を探る「健康・生活委員会」も新設され、11日に初会合を開いた。両委員会の検証作業には3、4年かかる見込み。両委員会と、福島第1原発事故の原因を調べる既存の県技術委員会の検証結果を、再稼働問題を巡る米山知事の判断に生かす。