原子力規制委は柏崎刈羽原発再稼働の事実上の決定を13日に予定していましたが、それを見送ることにしました。
田中委員長の任期が18日で終わるのでその前に結論を出そうとしていたのですが、委員長の交代と審査の合否には本来何の関連もありません。まして交代する前に合格を決める必要性など全くありません。
審査の結論を先に延ばしたのは、これまで規制委は東電の原発事業者としての適格性に一貫して厳しい姿勢だったのに、審査の最終盤で一転容認に傾いたことに批判が相次いだために、それをかわすためです。
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柏崎刈羽原発の再稼働 13日の判断は見送りへ
NHK NEWS WEB 2017年9月11日
新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所6号機と7号機の再稼働の前提となる審査で、原子力規制委員会は13日の会合で事実上の合格を意味する審査書案の取りまとめについて判断することにしていましたが、原発を運転する東京電力に「適格性」があるか、さらに議論する必要があるなどとして、判断を次回以降の会合に先送りすることになりました。
柏崎刈羽原発6号機と7号機の再稼働の前提となる審査で、原子力規制委員会は13日の会合で事実上の合格を意味する審査書案の取りまとめについて議論して判断することにしていました。
しかし、事務局の原子力規制庁によりますと、福島第一原子力発電所の事故の当事者として、東京電力に原発を運転する「適格性」があるか担保する枠組みなどをさらに議論する必要があるなどとして、13日の会合では審査書案についての最終的な判断を見送ることになったということです。
原子力規制委員会の田中俊一委員長は、今月18日に退任することになっていて、柏崎刈羽原発6号機と7号機の審査書案の取りまとめの判断は委員長が交代したあとに行われる見通しとなりました。