2019年8月9日金曜日

東海村臨界事故から20年 来月7日に当時を振り返るフォーラム

 JCO東海事業所で「核分裂 臨界事故」を起こしてから9月30日で20年を迎えます。事故の教訓を学ぶ「原子力安全フォーラム」9月7日に村内の東海文化センターで開かれます。
 事故は核燃料製造の際、正規の装置を使わずに自己流の方法で大量のウラン溶液を容器に投入した結果 臨界状態が約20時間継続し作業していたJCO社員3人が大量被ばくし、うち人が悲惨な死を遂げました。
 救助活動をした消防隊員や周辺住民ら約660人も被ばくしました。
 
 当時なぜウラン溶液の取り扱いのイロハが徹底されていなかったのか、とても奇異な感じを受けたものでした。安全神話全盛時代の蔭の部分といえます。
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東海村臨界事故から20年 前村長ら当時を振り返る 来月7日にフォーラム
東京新聞 2019年8月8日
 東海村は、九月三十日で発生から二十年を迎える核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)臨界事故の教訓を学ぶ「原子力安全フォーラム」を、九月七日に村内の東海文化センターで開く。
 
 事故を受けて国内初の住民避難要請を出した村上達也前村長、桐嶋健二JCO社長、田中俊一前原子力規制委員長ら四人が講演する。当時の状況や事故後の取り組みなどを振り返る。
 事故は東海村のJCO東海事業所で発生。転換試験棟で核燃料製造の際、大量のウラン溶液を容器に投入した結果、核分裂が継続する臨界状態が約二十時間継続した。作業していたJCO社員三人が大量被ばくし、うち二人が死亡、救助活動をした消防隊員や周辺住民ら約六百六十人も被ばくした。
 
 フォーラムは午後一時から午後四時半まで。一般参加者の定員は五百人。申し込みや問い合わせは東海村防災原子力安全課=電029(282)1711=へ。