国は28日、福島県沖で漁獲されるカサゴ、ムラソイ、サクラマスの出荷制限を解除しました。
福島県が実施した放射性物質検査では、平均値でカサゴが72検体で1キロ当たり8.6ベクレル、ムラソイが219検体で同11ベクレル、サクラマスが50検体で同8.1ベクレルでした。
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カサゴなど出荷制限解除 福島県沖漁獲の海産物、残りは2品目
福島民友 2019/8/29
国の原子力災害対策本部は28日、福島県沖で漁獲されるカサゴ、ムラソイ、サクラマスの出荷制限を解除した。
海産魚介類は原発事故後に43魚種、44品目が出荷制限の対象となったが、これで残り2品目となった。カサゴやムラソイは煮付け、サクラマスは刺し身や焼き物などで食べられる。
県が実施した放射性物質検査で食品に含まれる放射性物質の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を安定的に下回り、平均値はカサゴが72検体で1キロ当たり8.6ベクレル、ムラソイが219検体で同11ベクレル、サクラマスが50検体で同8.1ベクレルだった。
県によると、震災前の2006~10年の5年間の平均的な漁獲量と漁獲金額は「その他のメバル類」として算出されるカサゴやムラソイなどが8.8トンで730万円、サクラマスが3.9トンで340万円。
いずれも主要な魚種ではないが、県は「出荷制限は負の印象がある。本県沖で放射性物質が検出されていない状況を伝えるため、全品目の早期解除を目指したい」(水産課)とし、残りのビノスガイとコモンカスベについても、出荷制限の解除に向けて検体数を確保して検査を継続する。