韓国外務省は19日、ソウルにある日本大使館の公使を呼び、福島第一原発の汚染水の処理計画について公式に回答するよう求めました。
韓国外務省によると、西永公使は韓国政府の立場を本国に伝えると述べたうえで、「誠実に説明する」という日本政府の立場を説明したということです。
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韓国外務省、福島第一原発の汚染水処理計画の説明要求
TBS 2019年8月20日
韓国外務省は19日、ソウルにある日本大使館の公使を呼び、福島第一原発の汚染水の処理計画について説明を求めました。
韓国外務省の権世重(クォン・セジュン)気候環境科学外交局長は19日午前、在韓日本大使館の西永知史公使を呼び、福島第一原発の汚染水について「処理結果が両国民の健康と安全、国全体に及ぼす影響を非常に厳しく認識している」などとして、説明を求める文書を手渡しました。そのうえで、韓国側は今後の処理計画について公式に回答するよう求めました。
福島第一原発では、汚染水の浄化では取り除けない放射性物質「トリチウム」などを含む水がたまり続けていて、日本政府は濃度を基準値以下に薄めて海洋に放出する案などを検討しています。
韓国外務省によりますと、西永公使は韓国政府の立場を本国に伝えると述べたうえで、「誠実に説明する」という日本政府の立場を説明したということです。
韓国外務省は今月13日にも汚染水問題をめぐって、「積極的に対応する」と表明していて、日韓関係が悪化する中、改めて日本側をけん制する狙いもあるものとみられます。
(19日19:58)