韓国、福島第一の汚染水 情報公開より積極的に求める方針
TBSニュース 2019年8月14日
韓国の外務省は13日、福島第一原発の汚染水についての情報公開を日本政府に対してより積極的に求めていく方針を明らかにしました。日韓関係が悪化する中、日本側をけん制する思惑もあるものとみられます。
「福島第一原発の汚染水放出問題について積極的に対応していこうと思う」(韓国外務省 キム・インチョル報道官)
韓国外務省は福島第一原発の汚染水の海洋放出に対する懸念をかねて表明していますが、今後、汚染水問題に関する韓国政府の立場をより具体的に日本政府に伝えていくとともに、日本政府に対し情報公開を強く求めていく方針を明らかにしました。輸出管理の強化をめぐって日韓関係が悪化する中、汚染水の問題を取り上げ日本側をけん制するねらいもあるものとみられます。
また、韓国外務省は、これまで日本側に汚染水の海洋放出についての情報提供と協議を、継続的に要請してきたとしたうえで、日本政府からは「国際社会に誠実に説明する」という基本的立場しか知らされなかったと主張。国民の健康と安全を最優先にする観点から、今後、国際機関や汚染水放出による影響が懸念される太平洋沿岸の国々と緊密に協力し、積極的に対応していくとしています。