2019年8月29日木曜日

福島県内観光客 震災前年の98・5%まで回復

 東日本大震災と福島原発事故で激減した福島県内の観光客は、その後順調に回復し、18年度は事故前の98・5%にまで回復しました。
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福島県内観光客34%増 震災前年の985%まで回復 昨年
福島民報 2019/08/28
 二〇一八(平成三十)年の県内の観光客入り込み数は五千六百三十三万六千人で、前年に比べて百八十四万二千人(3・4%)増加した。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故発生前の二〇一〇年の五千七百十七万九千人と比べ98・5%に回復した。県が二十七日、発表した。
 
 過去十年間の観光客の推移は【グラフ】の通り。方部別では、中通りが二千五百七十五万一千人で最も多く、前年比6・1%増だった。会津地方は千九百五十一万七千人で同1・5%増、浜通りは千百六万八千人で同0・5%増だった。
 七つの圏域別では、県北は千四百二十一万八千人で前年より8・3%伸びた。二〇一八年三月に伊達市にオープンした道の駅「伊達の郷りょうぜん」が新たに調査対象となり、百三十万人を集めた。観光種目別では、道の駅を含めた「その他」が千四百十万九千人となり、全体の25・1%を占めた。
 入り込みの多い観光地では、磐梯高原(北塩原村)は行楽シーズンに好天が続くなどしたため、二百十二万八千人で前年比8・9%増となった。
 
 県観光交流課は二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを見据え、訪日外国人客(インバウンド)の誘致に向けた体験型企画の充実などを進める。また、市町村と連携した観光キャンペーンを継続し誘客拡大を目指す。
 
 調査は観光庁の集客数の基準を満たす観光地や施設などを対象に実施。二〇一八年は四百地点だった。