原子力規制委員会は9日、核燃料再処理工場の新規制基準適合性審査会合を開き、敷地近くの活断層「出戸西方断層」について、原燃は全長約11キロという従来の評価に変更はないと主張しました。
規制委は調査結果の分析が不十分などとして継続審議を決めました。
断層の想定長さはこれまで6km⇒10km⇒11kmと延びてきました。長さが増えるほど基準地震動は大きくなります。
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再処理工場審査 活断層全長評価、原燃主張変えず 規制委、現地調査へ
河北新報 2019年8月10日
原子力規制委員会は9日、日本原燃が稼働を目指す使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の新規制基準適合性審査会合を開いた。敷地近くの活断層「出戸西方断層」を巡り、原燃は両端の特定に向けた追加調査の結果を説明し、全長約11キロという従来の評価に変更はないと主張した。
規制委は調査結果の分析が不十分などとして、継続審議を決めた。原燃の考え方が妥当かどうか判断するため、早ければ9月にも現地調査したい考えを改めて示した。
再処理工場の審査は大詰めを迎えていた3月、慎重を期す規制委が会合を再開し、出戸西方断層の北端南端を示す根拠についてデータの拡充を指示。原燃は5~7月、ボーリングや地表地質調査を実施した。