高レベル放射性廃棄物の地層処分を研究する幌延深地層研究センターは27日、地域住民対象の説明会を開き、当初計画で20年終了としていた研究期間を28年度ごろまで延長する研究計画案について説明しました。
説明会には地域住民ら約80人が参加し、「計画延長案は町の活性化に繋がる」との賛成意見があった一方、「研究期間を延長するという結論ありきで、研究課題をでっち上げたのではないか」と批判する声も出ました。
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深地層研、研究期間延長を説明 反対派住民は抗議活動
北海道新聞 2019/08/27
【幌延】高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の地層処分を研究する日本原子力研究開発機構・幌延深地層研究センター(宗谷管内幌延町)は27日、同町内で地域住民対象の説明会を開いた。当初計画で2001年から「20年程度」としていた研究期間を28年度ごろまで延長する研究計画案について説明した。
説明会には地域住民ら約80人が参加。センター幹部による説明の後に質疑応答が行われ、「計画延長案は町の活性化に繋がる」との賛成意見があった一方、「研究期間を延長するという結論ありきで、研究課題をでっち上げたのではないか」と批判する声も出た。
近隣住民らでつくる「核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会」は「20年程度で終了する約束を簡単にほごにする組織(同機構)は信用できない」と主張して説明会に参加せず、メンバー約10人が会場前で抗議活動を実施。説明会の中止と研究延長の撤回を求めるチラシを説明会の参加者に配った。
29日には札幌市で同様の説明会が開かれる。(福田講平)