2017年4月12日水曜日

12- 敦賀のイメージは「原発」市が観光客調査

 敦賀市は、北陸新幹線敦賀開業の受け皿づくりのために、JTBに委託し金沢市と富山県に訪れた観光客を対象にアンケートを実施しました。アンケートは昨年8月中旬から月末まで県外宿泊者に対して行い、関東地方から来た133人を含む308人から回答を得ました。
 このほど発表された結果を見ると、「敦賀市のイメージは」と自由回答で求めたのに対しては、未記入が目立ったなかで最も多いのは原発」でした
 新幹線まちづくり課の担当者は「敦賀は原子力と歩んできた歴史があり、原発関連のニュースが全国に発信されることが多いからでは」と推測しています
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敦賀のイメージは「原発」 市が観光客調査
中日新聞  2017年4月11日
 敦賀市は、北陸新幹線敦賀開業の受け皿づくりのために、金沢市と富山県に訪れた観光客を対象に実施したアンケート結果を公表した。首都圏で新幹線敦賀延伸への認知度は低いと判明。敦賀に対して観光というイメージを持っていない人が多く、原発のまちとして知られているという。
 アンケートは新幹線利用客のニーズを把握する狙いで、市がJTBに委託した。昨年八月中旬から九月末まで、金沢市と富山市、富山県高岡市の駅周辺で、県外宿泊者に実施。関東地方から来た百三十三人を含む三百八人から回答を得た。
 
 敦賀市を知っているという回答は各市内で60%を超えた一方、思い当たる観光地を尋ねると、未記入ばかりだった。関東から来た観光客に限ると、「気比神宮」と記入した人が富山で一人いただけだった。
「敦賀市のイメージは」と自由回答で求めると、未記入が目立った。ただし、記入した中で、最も多いのは原発。金沢市内では六人、富山では十二人、高岡では十一人がそれぞれ回答した。
 原発のまちで知られる理由について、市新幹線まちづくり課の担当者は「敦賀は原子力と歩んできた歴史があり、原発関連のニュースが全国に発信されることが多いからでは」と推測する。
 
 新幹線が敦賀まで延伸した場合、各市内で80%以上が「訪れたい」「機会があれば訪れたい」などと前向きに答えた。しかし、敦賀延伸を知らないとした回答は、関東の観光客の多い金沢で75%、富山で48%、高岡で64%となった。
 同課の担当者は「課題は、PR不足。首都圏の人たちが興味を持つような情報発信に努め、認知度を向上させたい」と話した。
 アンケート結果は市のホームページで見られる。(古根村進然)