2017年4月18日火曜日

原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟が発足 小泉氏は顧問に

 「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」が14日に発足しました。各地で活動する脱原発や自然エネルギー推進団体の連携を目指す全国組織で、150の団体が参加する予定です。
 顧問を務める小泉純一郎氏は14日の記者会見で、「自民党と革新勢力双方の支持者を巻き込んだ国民運動にしていく」と語りました。
 事務所を置き、講演会や意見交換会の開催、政府への提言、優れた活動をした団体の表彰などを行うということです
 
 天木直人氏によれば、このニュースは東京新聞と朝日新聞が小さく伝えただけで、他紙やTVが全く伝えなかったのは、衝撃を受けた安倍首相ディアに圧力をかけたからだということです。相変わらず陰険なことをするものです。
 
 いずれにしても連盟の発足で脱原発運動がますます発展することになれば願ってもないことです。
 東京新聞の記事と天木直人氏のブログを紹介します。
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原発ゼロ・自然エネ連盟 発足 小泉元首相「国民運動に」
東京新聞 2017年4月15日
 各地で活動する脱原発や自然エネルギー推進団体の連携を目指す全国組織「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」が十四日発足し、東京都内で記者会見を開いた。顧問に就任した小泉純一郎元首相は「自民党と革新勢力双方の支持者を巻き込んだ国民運動にしていく」と訴えた。
 
 福島第一原発の事故後に全国で進められた脱原発の運動は、連携がなく広がりを欠いていたとの判断から設立を決めた。全国組織として事務所を置き、講演会や意見交換会の開催、政府への提言、優れた活動をした団体の表彰などを行う。
 会見で小泉氏は「国民全体で原発を止めていこうという強いうねりが起きているのを実感している」と強調。その上で「いずれは国政選挙においても脱原発が大きな争点になる時がくる」と力を込めた。
 会長には、経営者として脱原発を訴えてきた城南信用金庫の吉原毅相談役が就任。吉原氏は「原発が経済的にも採算が合わないのは明らかで、自然エネルギー化は世界の流れだ。日本全国の声を結集していく」とあいさつした。
 
 連盟には約百五十の団体が参加する予定。主な役員は次の通り。
 顧問=細川護熙(元首相)▽副会長=中川秀直(元自民党幹事長)島田晴雄(前千葉商科大学長)佐藤弥右衛門(全国ご当地エネルギー協会代表理事)▽事務局長=河合弘之(脱原発弁護団全国連絡会共同代表)▽事務局次長=木村結(東電株主代表訴訟事務局長)▽幹事=鎌田慧(ジャーナリスト)佐々木寛(新潟国際情報大教授)香山リカ(立教大教授)三上元(元静岡県湖西市長)永戸祐三(ワーカーズコープ理事長)
 
 
安倍暴政を倒すのは小泉純一郎でなければいけない
天木直人のブログ2017-04-18
 きょう4月18日発売のアサヒ芸能(4月27日号)「政界インサイド通信」で、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が書いている。
 安倍首相は小池百合子氏との全面戦争に舵を切ったと。
 このまま都議選で都民ファーストの一人勝ちを許しては、国政における安倍一強の脅威になりかねないからだと。
 その一方で、きょう4月18日の毎日新聞は、小池百合子氏との単独インタビュー記事を掲載している。
 その中で小池百合子氏は明言している。
 都議選では自民党は支持勢力には入っていないと。
 自民党とは全面対決すると。
 いよいよ、安倍首相と小池百合子の対決は避けられないということだ。
 
 おりから小泉純一郎元首相がついに行動を起こした。
 すなわち4月14日に、「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」創設の記者会見を開いたのだ。
 その記者会見で小泉純一郎氏はこう宣言している。
 「自民党と革新勢力双方の支持者を巻き込んだ国民運動にしていく」と。
 私が注目したのは、その時小泉氏は、豊洲市場移転に反対する小池百合子東京都知事にエールを送った事だ。
 明らかに安倍首相との全面戦争に挑む小池百合子氏への支持表明だ。
 
 この小泉氏の行動は安倍首相にとって衝撃的だったに違いない。
 だからこそメディアはこの小泉首相の記者会見を一切報じない。
 わずか東京新聞と朝日新聞が小さく報じただけだ。
 テレビに至ってはまったく報じない。
 そしてその後もメディアは封印したままだ。
 安倍首相がメディアに圧力をかけて報道させないのだ。
 
 メディアが騒ぎ、国民が知るところになれば、一気に世論の関心は小泉・小池連合に向かう。
 何しろ劇場型パフォーマンス政治の元祖だからだ。
 私はかつて小泉氏とともに脱原発を訴えてきた吉原毅城南信用金庫相談役と河合弘之弁護士の二人に面談の上、安倍暴政を倒すのは小泉氏しかいない、もしそれができるなら私は過去の小泉批判をすべて撤回し、小泉元首相を見直す、という私のメッセージを小泉氏に伝えて欲しいと頼んだことがある。
 河合弁護士に至っては、それを伝える私のメールをそのまま小泉氏に転送してしまった。
 だから私のメッセージが小泉氏に伝わっていないはずがない。
 
 果たして小泉氏は安倍暴政打倒に動くのか。
 動いたとして果たして安倍政権を倒せるのか。
 発売中の週刊大衆(5月1日号)は書いている。小泉純一郎は乱心したと。
 菅直人などと結託して反原発を叫ぶなんて自民党に喧嘩を売っているようなものだと。
 父親のせいで、進次郎の総理大臣の道が断たれるかもしれないと。
 しかし、その一方で、その週刊実話の記事は書いている。
 そもそも安倍首相をつくったのは小泉氏だと。
 その安倍首相は小泉氏を裏切って郵政改革造反組を続々復党させたと。
 進次郎は安倍首相に潰されたも同然で、このままでは総理になれないと。
 
 そうであればなおさらだ。親ばかを自認して政界を引退した小泉氏だ。
 自民党内で小池派閥をつくるのもよし、小池新党をつるのもよし、まず安倍政権を倒して小池首相を誕生させることだ。
 その後には進次郎の総理への道はいくらでも可能性が広がる。
 野党連合がここまで失敗に終わり、自民党の中で安倍支配に逆らう者がいなくなった中で、閉塞感を突破できるのは小泉純一郎元首相しかいない。
 いや、安倍暴政を葬り去るのは、安倍首相を誕生させた小泉純一郎元首相でなくてはいけないのである(了)