福島原発事故で福島県内避難者へのいじめが2016年度に60件あったと福島県教育委が明らかにしました。
これは文科省が公表した16年度の全国計129件の半数近くを占めますが、県教委はまだ「実態を全て把握できてはいない」としています。
それとは別に、原発事故で休業していた東邦銀行の浪江支店と双葉支店は6月16日、浪江町幾世橋の同一店舗で営業を始めることになりました。
二つの記事を紹介します。
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<原発避難いじめ> 福島県内で60件確認
河北新報 2017年4月18日
東京電力福島第1原発事故で福島県から県内外に避難した児童生徒に対するいじめを巡る文部科学省の調査で、県教委は17日、県内避難者へのいじめが2016年度に60件あったと明らかにした。
加害者が原発事故に言及するなどの関連は認められなかった。内堀雅雄知事は17日、避難した子どもへの配慮として「一人一人の心に寄り添った丁寧な対応をしていきたい」と述べた。
県教委によると、60件は文科省が公表した16年度の全国計129件の半数近くを占める。全国で計70件だった15年度以前は県内で29件あった。いずれも学校が個別面談などでいじめの有無を判断した。県教委は「実態を全て把握できてはいない」としている。
県内では今春、4町村の避難指示が一部を除き解除された。内堀知事は「帰還が進み、これまでと異なる環境で暮らす児童生徒が多くなる」と語り、配慮の必要性を強調した。
東邦銀、全店営業へ 浪江・双葉支店6月16日再開
福島民報 2017年4月20日
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴い休業している東邦銀行の浪江支店(浪江町)と双葉支店(双葉町)は6月16日、浪江町幾世橋の同一店舗で営業を始める。これにより、震災と原発事故の影響で臨時休業していた同行の店舗は全て再開する。19日に発表した。
原発事故に伴う浪江町の避難指示が一部を除いて解除されたことを受けての対応で、双葉郡の復興を後押しする。浪江支店・双葉支店は既存の建物を利用して営業する。住所は浪江町幾世橋字芋頭27の1で浪江町役場に近い6号国道沿いにある。
営業時間は窓口が平日午前9時から午後3時まで。現金自動預払機(ATM)は毎日午前7時から午後10時まで。