福井県が県庁前で反原発のアピール活動をしている市民団体に対し、活動を自粛するよう文章で要請したことが分かりました。「活動の音量が大きくて不快」「横断幕やのぼりは美観上好ましくない」「通行の妨げ」といった苦情が10件、県に寄せられているためということです。
県庁前では、原発に反対する市民団体が2012年7月から県公安委員会の許可を得た上でデモを続けてきました。市民団体側は「警察から許可を得ているのにおかしい」と抗議し、活動を控えるよう求める県からの依頼は、県の担当部署の業務に含まれるのかなどについて、公開質問状で回答を求めました。
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反原発活動の中止を要請 福井県「美観上好ましくない」などの苦情受け
ハフィントンポスト 2017年04月22日
福井県が県庁前で反原発のアピール活動をしている市民団体に対し、活動を自粛するよう文章で要請したことが分かった。4月21日、毎日新聞などが報じた。市民団体の4人はこの日、活動の自由が制限されるおそれがあるとして、公開質問状を県に提出した。
朝日新聞デジタルによると、県側は3月31日、活動後のメンバーに文書を手渡した。文章には要請の理由として、「活動の音量が大きくて不快」「横断幕やのぼりは美観上好ましくない」「通行の妨げ」といった苦情が県に寄せられているためとの内容が書かれていた。NHKニュースによると県に寄せられた苦情は10件だった。
県庁前では、原発に反対する市民団体が2012年7月から約4年8カ月にわたり、県公安委員会の許可を得た上でデモを続けてきた。市民団体「サヨナラ原発福井ネットワーク」の若泉政人さんはハフィントンポストの取材に対し、県からの文書について「県がこのような要請をするなど信じられない思い。市民による活動が萎縮してしまいかねない」などと述べた。
市民団体側は「警察から許可を得ているのにおかしい」と抗議。公開質問状では、活動を控えるよう求める県からの依頼は、県の担当部署の業務に含まれるのかなどを聞いている。