2017年4月15日土曜日

避難児童いじめ 千葉県で2件追加

 文科省先月全国の教育委員会などを通じて、福島県から避難している公立校小中高生など1万1800人余りを対象にいじめを調査した結果が先日報じられましたが、11日、千葉県で新たに生徒2人がいじめにあっていたことが明らかになりました。
 
 文科省の集計ではいじめの全件数が204件で、そのうち原発避難がいじめの原因になっているのが13件とどちらも非常に少数であったことに不審の目が向けられました。
 いろいろと漏れがあることが疑われます。
      (関係記事)
4月11日 原発避難のいじめ 全国で204件 文科省調査
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避難児童に「放射能」などいじめ2件…千葉
読売新聞 2017年04月14日 
 千葉県教育委員会は11日、東京電力福島第一原発事故などの影響で福島県から県内に避難し、2016年度に公立学校(千葉市立を除く)に在籍した児童・生徒のうち、2人へのいじめが確認されたと発表した。
 
 うち1人は小学生当時、他の児童から「放射能」と呼ばれたといい、県教委は「重く受け止めている。避難している児童・生徒への配慮に努める」としている。
 調査は3月、文部科学省の依頼を受け、県教委が市町村教委を通じて実施。昨年12月の調査では該当事例がなかったが、今回は過去に起きたいじめも含めて報告するよう求めた。
 この結果、現在高校1年の生徒が小学生だった2011年、同じ学校の児童から「放射能」と呼ばれていたことが判明。学校側が、この児童と保護者を指導したところ、いじめはなくなったという。昨年12月の調査で地元の教育委員会は、過去の在籍校で起きたことを理由に県教委に報告しなかった。
 もう1人は、現在中学1年の生徒が小学生だった今年1月頃、同級生から悪口や冷やかしなどのいじめを受けた。震災や原発事故とは関係のない内容だったという。
 
 一方、千葉市教委は11日、読売新聞の取材に対し、避難児童・生徒に対する同様のいじめの報告は入っていないとした。