2017年4月5日水曜日

高浜原発の再稼働認めた決定に住民側は抗告せず

 高浜原発の34号機の運転停止を命じた仮処分の決定を大阪高裁が取り消して再稼働を認めたことに対して、申し立てをしていた住民側は最高裁に抗告せず仮処分の手続きが終わりました。
 これは仮処分申請で最高裁に即決を求めてもくつがえる可能性は低いので、既に起こしている正式な裁判で慎重に審理をしてもらった方が良いという意図からと思われます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
高浜原発の再稼働認めた決定 住民側は抗告せず
NHK NEWS WEB 2017年4月4日
福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機の運転停止を命じた仮処分の決定を、大阪高等裁判所が取り消して再稼働を認めたことについて、申し立てをしていた住民側は最高裁判所に抗告せず、仮処分の手続きが終わりました。すでに訴えを起こしている正式な裁判で、引き続き運転停止を求めていくことにしています。
 
福井県にある高浜原発3号機と4号機について大津地方裁判所は去年3月、滋賀県内の住民の申し立てを認め、運転停止を命じる仮処分の決定を出しましたが、関西電力からの不服申し立てを受け、大阪高等裁判所が先月、「原発の安全性が欠如しているとは言えない」として、運転停止の決定を取り消し、再稼働を認めました。
 
決定に不服がある場合に最高裁判所に抗告する期限は3日で、住民や弁護団は、最高裁で争った場合、判断の内容によっては、ほかの原発の裁判などに影響が出るとする意見も踏まえて対応を検討した結果、抗告をしませんでした
これで大津地裁から続いてきた仮処分の手続きが終わりました。
住民側は、すでに訴えを起こしている正式な裁判で、引き続き高浜原発3号機と4号機の運転停止を求めていくことにしています。
住民の弁護団は「大津地裁に起こしている正式な裁判で、主張を尽くして運転差し止めを目指すことが得策だと判断した」としています。