2017年4月6日木曜日

今村復興大臣が暴言 野党が一斉に批判 共産・社民は罷免をと

 今村雅弘復興相は4日午前の閣議後の記者会見で、自主避難者への支援打ち切りに関して、今後の対応は福島県が中心になってやっていくがよい。自主避難した人たちは自己責任である」と答えました。
 それに対して記者に「県にすべてを押し付けるのは無理で、国が責任を持って行うべきではないか。解除されても戻れない人たちがいる。彼らのことはどうするのか。キチンと責任を持ってやるべきだ」などと追及されると、西村氏はキレて、「自主避難者は自己責任だ。実際に帰った人たちもいるではないか。裁判でも何でもやればいい」、「(記者に)もう二度とこないでください。人を誹謗するようなことは許さんよなどと激高しました。
 詳細は動画でご覧ください。
記者会見の動画 URL: https://youtu.be/tv_RJqp4kvg (時間 4分半)
 
 今村復興相は午後の会見で「感情的になってしまった」などと謝罪しましたが、野党からは一斉に批判の声が上がりました。
 記者から追及されてキレるなどは当人の人格の問題ですが、西村氏はかねてから「自主避難者は自己責任」を公言していたということです。記者への謝罪はありましたが、自主避難者たちへの冒涜はどうするのでしょうか。
 
 問題の本質は、国策として遂行して来た原発が事故を起こしたにもかかわらず国も東電もロクに責任を取ろうとせずに、年間被曝量が20mSv以下であれば居住できるとして「自主避難者」をあたかも違法者のごとく扱った上に、今回も20mSvを切ったからということで住民に帰還を促し、自主避難者への支援を打ち切ろうとしている政府の姿勢にあります。
 被災者への支援の問題を、財源を持たない県に押しつけるというのも無責任そのものです。
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野党、今村復興相を一斉批判=公明も苦言呈す
時事通信  2017年4月5日 
 野党各党は5日、今村雅弘復興相が4日の記者会見で記者に激高したことについて、「資質に欠ける」(民進党の江田憲司代表代行)などと一斉に批判した。今村氏が東京電力福島第1原発事故による自主避難者への対応を「本人の責任」と発言したことも問題視。社民党は安倍晋三首相に罷免を求めた。
 
 民進党の榛葉賀津也参院国対委員長は会見で今村氏に触れ、「あり得ない失態をさらした」と指摘。「自主避難されている皆さんの心をどれだけ傷つけたか。怒りを覚える」と非難した。
 共産党の穀田恵二国対委員長も会見で、「資質に疑念を持たざるをえない」と表明。社民党の又市征治幹事長は談話を発表し、「暴言を吐くような閣僚は罷免に値する」と断じた。
 一方、公明党の井上義久幹事長は5日、自民党の二階俊博幹事長らとの会談で、「冷静に対応してほしい」と苦言を呈した。二階氏は「その通りだ」と応じた。
 菅義偉官房長官は会見で、「これからも閣僚としてしっかり職責を果たしてくれると思っている」と述べ、今村氏の辞任を否定した。
 今村氏は4日の会見で、記者とのやりとりがヒートアップ。「うるさい。出て行きなさい」などと声を荒らげ、その後に陳謝した。 
 
 
「記者会見で暴言を吐く大臣、罷免に値する」
今村雅弘復興相に 社民・又市征治幹事長が談話 
産経新聞 2017年4月5日
 社民党の又市征治幹事長は5日、今村雅弘復興相が記者会見でフリーランス記者の質問に激高し暴言を吐いたとして、安倍晋三首相による罷免を求める談話を発表した。今村氏に対しては「復興相として不適格」として、出処進退を明らかにするよう求めている。
 又市氏は談話で、今村氏が記者に対し「なんて無礼なことを言うんだ。撤回しなさい」などと述べたことにふれ、「記者会見で暴言を吐くような大臣はそれだけで罷免に値する」と強く非難した。
 また、東京電力福島第1原発事故に伴う自主避難者への対応に関し「(避難先からの帰還を)どうするかは本人の責任、判断だ」との認識を示したことに対しても「自主避難者への思慮に欠ける暴言であり、断じて許されない」として、発言の撤回と謝罪を求めた。
 談話全文は以下の通り。
今村復興相の罷免を求める(談話)
 社会民主党幹事長 又市征治
 1.今村雅弘復興相は、昨日午前の閣議後の記者会見で、福島第一原発事故の自主避難者への支援打ち切りに関し、自主避難者が29日に提出した署名の存在について「知らない」と回答するとともに、「避難者の自己責任だというのは無責任なのでは?」との記者の質問に激高し、「裁判でも何でもやればいい」、「もう二度とこないでください!!」、「うるさい!」などと声を荒らげた。今村大臣は午後の会見で「感情的になってしまった」などと謝罪したが、それではすまない。記者会見で、「無礼だ」、「発言を撤回しろ」、「出ていけ」などと暴言を吐くような大臣は、それだけで罷免に値する。
 2.国と福島県は、全国約3万人(昨年10月時点)の自主避難者に対する避難先での住宅の無償提供を3月末で打ち切った。今後の対応を問われた今村氏は、「一番身近にいる福島県が中心になってやっていく方がよい」、「(いまだに家に帰れない人がいることについて)「本人の責任でしょう。本人の判断でしょう」、「(不服なら)裁判でも何でもやればいいじゃないか」、「国はできるだけのことはやった」などと発言した。原発事故に対する東京電力や国の責任を棚に上げ、自主避難者の自己責任だという認識は誤っている。今村氏の発言は、子育ての不安などから今も帰れない自主避難者への思慮に欠ける暴言であり、断じて許されない。記者への発言は取り消したが、自主避難者への暴言はそのままである。暴言の撤回と自主避難者への謝罪を求める。
 3.「切り捨てられた」という自主避難者の怒りと悲しみを受けとめようともしない今村氏は、被災者が自らの意思に基づき居住・避難・帰還の選択が行えるよう国の支援を定めた「子ども・被災者支援法」の理念を踏みにじっており、「一人一人の人間が災害を乗り越えて豊かな人生を送ることができるようにすることを旨として行われる復興のための施策」を所掌する復興相として不適格である。自ら出処進退を明らかにするとともに、安倍晋三首相は今村氏を罷免すべきである。
 4.今回の今村氏の暴言によって、安倍内閣の原発被害者への認識が改めて明らかになった。今こそ「子ども・被災者支援法」にもとづき、避難指示区域であってもなくても、強制・自主避難を問わず、あらゆる選択に対する柔軟で血の通った国の対応が急務である。社民党は、原発事故の被災者切り捨てを断固として許さず、全ての被災者が「健康で文化的な最低限度の生活」が営めるようになるまで補償や公的支援を継続するよう強く求めていく。
 
 
怒鳴る大臣、逃げる首相夫妻~裸の王様・安倍の自爆辞任に期待、
味のない首相は不要 
日本がアブナイ! 2017年4月5日
 今回は、半分「そうなるといいな~」という期待をこめて「"裸の王様"安倍の自爆辞任」について書かれた記事をアップするのだが・・・。
 その前に裸の王様の子分の話を・・・。
 今村復興大臣が、記者会見で(大臣をヨイショ忖度してくれない?)フリーのジャーナリストに(本当のことを?)問われて激高し、怒鳴りまくってヒンシュクを買うことになった。(**)
 3・11の日に『安倍、会見打ち切り~6年めの3・11。避難者が多数残るも、支援の打ち切り増える』という記事を書いたのだけど。何かそれを象徴するような出来事だな~と思ったりして。(-"-)
 安倍首相は、もはや復興のことなどほとんどアタマになくて。いかに日本が富国強兵できるか、経済的にも軍事的にも日本が勝てるか、自分の代で憲法改正や華々しい五輪が開けるかなんてことしか考えていなそうなのだけど・・・。
 せめて担当閣僚には、現場や被災者の状況がわかっていてもらわないとね~。(-_-;)
 
 この人は、復興大臣に加えて福島原発事故再生総括担当でもあるのだが。
 『2017年1月28日、福島市で行われた福島復興再生協議会で、報道陣に公開された冒頭挨拶で「福島の復興はマラソンにたとえると30キロ地点。ここが勝負どころだ」と発言したが、会議終了後に内堀雅雄福島県知事から「避難指示区域ではまだスタートラインに立っていない地域もある。解除された地域も復興の序の口だ」と、認識相違の大きさを指摘された。(wikipediaより)
 ・・・なんてこともあったんだって。(>_<)
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 『 <今村復興相> 記者会見で激高、謝罪
(時事通信などの記事と重複するので省略)
 毎日新聞17年4月4日)』
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 もしニュース映像が残ってたら下記のリンクをどうぞ。
 今村 「責任持ってやってるじゃないですか。なんて君は無礼なことを言うんだ。ここは公式の場なんだよ」
 記者 「そうです」
 今村 「だからなんで無責任だって言うんだよ。撤回しなさい」
 記者 「撤回しません」
 今村 「しなさい。出て行きなさい。もう二度と来ないでください、あなたは」
 記者 「これはちゃんと記述に残しておきます」
 今村 「どうぞ!人を中傷誹謗(ひぼう)するようなことを許さんよ、絶対」
 記者 「避難者を困らしているのはあなたですよ」
 今村 「うるさいっ!」
(後 略)