2018年8月18日土曜日

18- 川内原発 年度内に避難時間を再推計

 鹿児島県は20145月、住民が原発の半径30キロ圏外へ出るまでに最短約9時間、最長約28時間かかるとするシミュレーション結果を公表しましたが、その後渋滞などを考慮した細かな条件設定が必要と指摘され、やり直すことを決めていました。
 県は16日、川内原発の重大事故を想定し、交通渋滞などより細かな条件下での避難時間を本年度中にシミュレーションすると発表しました。
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川内原発 避難時間再推計 年度内に 専門委会合
南日本新聞 2018年8月17日
 避難時間のシミュレーションなどを議論する鹿児島県の専門委員会=鹿児島市のホテルウェルビューかごしま
 鹿児島県は16日、九州電力川内原発(薩摩川内市)の重大事故を想定し、交通渋滞などより細かな条件下での避難時間を本年度中にシミュレーションすると発表した。鹿児島市のホテルであった、川内原発の安全性や避難計画を検証する専門委員会(座長・宮町宏樹鹿児島大大学院教授)で明らかにした。委員からは桜島の巨大噴火などをシナリオに入れるよう求める声が上がった。
 県は2014年5月、住民が原発の半径30キロ圏外へ出るまでに最短約9時間、最長約28時間かかるとするシミュレーション結果を公表。その後設置された専門委で、委員から渋滞などを考慮した細かな条件設定が必要と指摘され、やり直すことを決めていた
 16日の会合で県は、避難のシナリオ(設定条件)を前回の13通りより多い23通りとする案を提示。滞在人口が変化する昼夜の時間でシナリオを区別したり、自家用車だけでなくバスでの避難も加えたりするなど、シミュレーションの幅を広げる。前回算出しなかった地域ごとの避難時間も公表する。