2018年8月3日金曜日

柏崎市 桜井市長「核燃料サイクル見直すべき」と

 新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は1原子力委員会が改定したプルトニウムの利用指針で保有量の削減に初めて踏み込んだことについて「現状を考えれば当然のことで遅きに失した」「本当に青森県六ケ所村の再処理工場を動かすことが現実的なのか疑問」と述べました。
 そして国の核燃料サイクル政策について「現実を見れば経済合理性の上でも見直さざるを得ないだろう。国は腹を決めて核燃料サイクルをどうするのか決めなければならない時期を迎えている」と訴えました。
 まさに正論です。
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柏崎市  桜井市長「核燃料サイクル見直すべき時期」
毎日新聞 2018年8月1日
 新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は1日の定例記者会見で、内閣府の原子力委員会が改定したプルトニウムの利用指針で保有量の削減に初めて踏み込んだことについて「現状を考えれば当然のことで遅きに失した」と述べ、核燃料サイクルを見直すべきだとの認識を示した。 
 
 桜井市長は、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機が再稼働すれば使用済み核燃料が出ることから、核燃料サイクルは同原発にとっても直接的な影響があるとの考えを提示。プルトニウムを消費する高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)は廃炉が決まっており、プルサーマル発電が可能な原発の再稼働は4基しかない現状を挙げ、「本当に(プルトニウムを製造する)青森県六ケ所村の再処理工場を動かすことが現実的なのか疑問だ。国は現実を見ていないのでは」と疑問を呈した。 
 
 さらに桜井市長は国の核燃料サイクル政策について「現実を見れば経済合理性の上でも見直さざるを得ないだろう。国は腹を決めて核燃料サイクルをどうするのか決めなければならない時期を迎えている」と訴えた。【内藤陽】 .