2018年8月15日水曜日

15- 環境省が放射性物質の汚染土を紛失

放射性物質の汚染土紛失 誤廃棄の可能性 環境省
時事通信 2018年8月14日
 環境省は14日、放射性物質に汚染された土壌などを紛失したと発表した。誤って廃棄した可能性が高いという。汚染土などは、汚染廃棄物の基準値(1キロ当たり8000ベクレル)を下回る推計2000ベクレルで、国立環境研究所の大迫政浩資源循環・廃棄物研究センター長は「安全上の問題が生じるとは考えにくい」とコメントしている。
 
 紛失したのは、2011年11月に宅配便で環境省に2回に分けて送られた土壌約8キロと灰とみられる約1.6キロの物質。差出人の住所にはいずれも「福島県福島市」と記されていた。
 環境省は汚染土などを鍵付きの収納キャビネットに入れて省内で保管していたが、今月確認した際になくなっていた。調査の結果、今年1月に他の物品と一緒にキャビネットごと廃棄した可能性が高いという。
 同省の白石隆夫官房総務課長は14日記者会見し、「(汚染土を)安定的に保管するよう指導している環境省がこのような措置をしたことは弁解の余地もなく、誠に申し訳ない」と陳謝した。