2018年8月11日土曜日

福島原発3号機 核燃料取扱機が自動停止(続報)

 昨報の記事((8月10日) 福島原発、燃料取扱機が自動停止 検査中に異常警報)では、原子力規制委による使用前検査中に異常警報が鳴り自動停止した「燃料取扱機」の正体が不明でしたが、NHKのニュースによると、それは「核燃料プール内の核燃料をつり上げる機器」(クレーン設備)であることが分かりました。
 
 この米国製の装置は設置以来トラブルの連続で制御盤まで取り換えたようなのですが、それでもまだ不具合が続いているということです。
 遠隔操作方式とはいえ、この程度の単体危機のトラブルをいつまでも解決できないようでは、この先11月に核燃料の取り出しを開始する計画もどうなるの分かりません。
 不信の念が生まれ続ける「フクシマ」です。
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福島第一原発3号機 核燃料つり上げる機器が自動停止
NHK NEWS WEB 2018年8月10日
福島第一原子力発電所3号機で計画されている使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しに向けて、東京電力は8日、核燃料をつり上げる機器の性能を確認する国の検査を受けていたところ、警報が鳴って機器が自動停止していたことがわかりました。東京電力はことし11月に核燃料の取り出しを開始する計画で、原因の究明を急いでいます。
 
福島第一原発3号機の使用済み燃料プールには566体の核燃料があり、東京電力は取り出しに向けて機器の試運転などを続けています。
こうした中、東京電力は8日午後3時ごろ、「燃料取扱機」と呼ばれるプール内の核燃料をつり上げる機器の性能を確認するため、原子力規制庁の検査を受けていたところ、部品の故障を知らせる警報が鳴り、機器が自動停止したということです。
 
実際には故障は確認できなかったものの、警報が鳴った原因がわからないということで検査は受けられず、東京電力は原因の究明を急いでいます。
核燃料の取り出しに向けてはことし5月、クレーンの制御盤に不具合が見つかり、制御盤の交換が行われています。
東京電力は核燃料の取り出しを開始する時期について「11月に向けて鋭意努力する」としていますが、原子力規制庁は10日、工程への影響を詳しく確認することにしています。