2018年8月21日火曜日

21- 福島原発でクレーンの荷重「超過」運転 安全衛生法違反の疑い

 15日、福島原発3号機の原子炉建屋上部に設置されたクレーンが、資機材をつり上げた際、異常を知らせる警報が鳴り、自動停止した件で、当時クレーンの定格過重50トンを1トン超える重量物を吊り上げていたことが分かりました。
 それ自体はクレーン等安全規則に違反する可能性がありますが、完成検査時には625トンを正常に吊り上げているので、警報・停止したのは別の理由によると思われます。
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福島第1原発でクレーンの荷重「超過」 安全衛生法違反の疑い
福島民友 2018年08月18日
 東京電力福島第1原発3号機で核燃料の輸送容器をつり上げるクレーンで不具合が発生した問題で、東電は17日までに、発生当時、クレーンの定格荷重を1トン超える荷物を持ち上げたため労働安全衛生法に違反する可能性があるとして、富岡労働基準監督署に報告した。東電が同日発表した。
   
 クレーンは15日に資機材をつり上げた際、異常を知らせる警報が鳴り、自動停止した。東電は原因を調査する中で、当時、試験用のおもりなど50.6トンと模擬燃料0.4トンの計51トンをつり上げ、クレーンの定格荷重(50トン)を超えていたことを確認。労働安全衛生法のクレーン等安全規則に違反する可能性があるとして16日、同労基署に報告した。
 ただクレーンは定格荷重の125%(62.5トン)で落成検査に合格しており、今回の不具合の原因かどうかは不明という。東電が引き続き原因を調べている。