2018年8月2日木曜日

トルコ原発で報告書提出 建設費大幅増は不可避 三菱重工

 トルコ共和国が推進する原子力発電所プロジェクトシノップ地区 原発4基出力計440万キロワット規模)優先交渉権を日本(=三菱重工)が獲得したのは2013年のことでした。この件では安倍首相もトルコを訪問しています。
 
 当初、事業費は4基で21兆円程度と見込まれていましたが、日本側が事業化に向けて調査する1基あたり1兆円を超え、総額4兆円以上にふくらむ見通しであることが分かりました。原発の安全規制強化されたためです。
 日本側は今年に入り、トルコ側に当初想定通りの費用で進めるのは難しいことを水面下で伝えトルコ側からは「失望した」との感想が伝えられていました。
 
 その後、建設費用が大幅にアップする内容を含んだ報告書を提出したことが分かりました。
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トルコ原発で報告書提出 建設費大幅増は不可避 三菱重工
時事通信 2018年8月2日
 官民で進めているトルコへの原発輸出計画をめぐり、三菱重工業が事業化に向けた調査報告書をトルコ政府に提出したことが、1日分かった。同社のこれまでの試算では、安全対策の強化などで建設費用は当初想定していた2兆円の2倍以上に膨らむ可能性があることが判明しており、今回の報告書でも建設コストの大幅増は避けられないとの結果を示したとみられる。