南相馬市が今夏、市外に自主避難中の住民に帰還の意向を聞く調査を初実施したところ、「可能性は低い」との回答は13・8%、「極めて低い」は17・6%、「しない」は17・9%で、否定的な回答は合計で49・3%になりました。
「しない」の理由(複数回答)は、「放射能への不安」が48・3%、「避難先の生活が落ち着いた」が40・7%でした。
また帰る条件(複数回答)は、「原発が安全な状態になる」が48・2%で、「除染の終了」が45・4%でした。
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南相馬帰還半数が否定的…自主避難者に初の調査
読売新聞 2014年11月6日
南相馬市が今夏、東京電力福島第一原発事故で市外に自主避難中の住民に帰還の意向を聞く調査を初実施したところ、今後、市内に居住するかどうかの質問で、ほぼ半数が「しない」、「可能性は低い」などと否定的な回答をしたことがわかった。「しない」の割合は若い世代で高めで、市担当者は「除染を進め、若い世代が安心して戻れる環境を作りたい」と話している。
市によると、6月時点の自主避難者8095人を対象に質問票を郵送し、8月までに約4割の3358人が回答した。
今後、市内に居住するかを尋ねると、「可能性は低い」との回答は13・8%、「極めて低い」は17・6%、「しない」は17・9%だった。否定的な回答は、合計で49・3%になった。
「しない」の年代別は、20歳代25・6%、19歳以下23・3%、30歳代22・8%。
「しない」の理由を複数回答で聞くと、「放射能への不安」が48・3%、「避難先の生活が落ち着いた」が40・7%だった。
回答者全員に帰る条件を複数回答で答えてもらう質問では、48・2%が「原発が安全な状態になる」を選び、45・4%が「除染の終了」を挙げた。