関西電力は26日、運転開始から約40年経つ高浜原発1、2号機の運転を延長させるため、原子炉などの耐久性を調べる特別点検に入ることを決めました。点検でどのぐらい延長できるか見極め、来春にも最大20年間の延長を国に申請するということです。40年超の運転を目指して特別点検に入るのは全国で初めてのことで、恐れていたことが現実の問題となりました。
特別点検でこの先何年使えるかを見極めて、延長運転が得策と判断できればそうするというわけですが、当初は30年程度を寿命と考えていた筈の原子炉が、実際にそれを超えることになると40年に延長し、さらに40年に到達すると今度はそれを最大60年まで延長しようというのが規制委の考え方で、無定見な現状追認の姿勢というしかありません。
どのような特別点検が行われるのか分かりませんが、少なくともこの先ある年数使っても強度的に絶対に大丈夫であることの証明が求められます。それは技術的に可能なことなのでしょうか。
どのような特別点検が行われるのか分かりませんが、少なくともこの先ある年数使っても強度的に絶対に大丈夫であることの証明が求められます。それは技術的に可能なことなのでしょうか。
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40年超運転へ初の特別点検 関電の高浜原発1、2号機
東京新聞 2014年11月26日
関西電力は26日、運転開始から約40年経過した高浜原発1、2号機(福井県)の運転期間の延長を目指し、原子炉の劣化状況などを調べる「特別点検」を実施する方針を固めた。特別点検の実施は全国初。午後に八木誠社長が大阪市で記者会見して表明する。同日、地元にも方針を説明する。
特別点検をクリアすれば、来春にも原子力規制委員会へ運転延長の認可を申請する見通しだ。
国内の原発48基のうち40年前後が経過した古い原発は7基あるが、延長方針を決めるのは関電が初めて。経済産業省は電力各社に、7基の運転延長を申請するかの判断を急ぐよう指示していた。 (共同)
高浜原発1・2号、耐久性調査へ 関電、運転延長目指す
朝日新聞 2014年11月26日
関西電力は26日、運転開始から約40年たつ高浜原発(福井県高浜町)1、2号機の運転を延長させるため、原子炉などの耐久性を調べる特別点検に入ることを決めた。点検でどのぐらい延長できるか見極め、来春にも最大20年間の延長を国に申請する。
すでに役員会で決定し、同日午後には福井県に報告するほか、八木誠社長が記者会見して発表する。特別点検入りの表明は、全国の原発で初となる。
国は2016年7月時点で運転40年を超える国内の原発7基について、廃炉か運転延長かの判断を電力会社に求めている。延長の場合、来年7月までに特別点検の結果を添えて国に申請する必要がある。
関電は、高浜1、2号機の出力が各82・6万キロワットと大きく、敷地内で3、4号機の再稼働に向けた地震・津波対策も進んでいるため、延長が得策との判断に傾いたとみられる。一方、同じく判断が必要な美浜原発(福井県美浜町)1、2号機は、廃炉の方向で検討を進めている。