敦賀原発2号機の真下を通る「D-1」断層について、19日開かれた原子力規制委の専門家会合に、「将来動く可能性がある」とする評価書案が示され、議論が行われました。
評価書案は、「D-1」が延びている北側で新たに見つかった断層について、「12万年から13万年前以降に動いた可能性は否定できず、『D-1』と一連の構造である可能性も否定できない」として「D-1」は将来動く可能性があるととしています。
専門家会合は大筋で了承し、評価書としてまとめて規制委に報告します。規制委でも判断が覆らなければ、敦賀原発2号機は再稼働できずに廃炉になります。
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敦賀2号機、再び「活断層」=調査団が評価書案-規制委
時事通信 2014年11月19日
日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)直下に活断層があるとの見解を示してきた原子力規制委員会の専門家調査団は19日、従来の見解を維持し、「将来活動する可能性がある」と判断した評価書案を示した。同日の会合で大筋で了承された。評価書としてまとめた上で、規制委に報告する。
調査団の報告を受け、規制委は改めて活断層と認定する見通し。原発の規制基準では活断層の上に重要施設の設置を認めておらず、2号機は廃炉を迫られることになる。
評価書案は2号機直下の「D-1」と呼ばれる断層について、延長部と考えられる断層の性質や状態などを基に、12万~13万年前以降の活動を否定できないと指摘。規制基準が定める活断層の定義に該当し、「将来活動する可能性のある断層等であると判断する」と結論付けた。