4月に閣議決定したエネルギー基本計画をつくる際の「パブリックコメント」を朝日新聞が集計したところ、脱原発を求める意見が9割を超えていたことがわかりました。
経産省はそうした民意をくみ取らずに、基本計画で原発を「重要なベースロード電源」と位置づけました。
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脱原発の声9割超 パブコメ、基本計画に生かされず
朝日新聞 2014年11月12日
安倍内閣が4月に閣議決定したエネルギー基本計画をつくる際、国民に意見を募った「パブリックコメント」で、脱原発を求める意見が9割を超えていたことがわかった。朝日新聞が経済産業省に情報公開を求めて開示されたすべてを原発への賛否で分類した。経産省は基本計画で原発を「重要なベースロード電源」と位置づけたが、そうした民意をくみ取らなかった。
経産省が昨年12月6日に示した基本計画の原案に対し、対象の1カ月間にメールやファクスなどで約1万9千件の意見が集まった。同省は今年2月、主な意見を発表したが原発への賛否は分類していなかった。
開示されたのは全部で2万929ページ。複数ページに及ぶものを1件と数えると1万8711件だった。うち2109件はすでに今年5月に開示され、今回残りが開示された。