2016年1月6日水曜日

双葉町長が東電に原発立地町などの安全性の実証を要求

 福島原発事故で大半が帰還困難区域となっている双葉町の伊沢史朗町長は4日、いわき市の仮役場を訪れた東電の広瀬直己社長に「要求書」を手渡し東電の対応について「激しい憤りを覚えている」として、町民への損害賠償の完全実施などを強く求めました。
 東電への要求の内容は、
(1)東電福島復興本社を第1原発の立地町へ移転する
(2)避難区域再編後、東電の社宅・独身寮の使用を再開する
(3)中間貯蔵施設予定地を含む町有財産の賠償方針を早期に示す
ことなどで、東電が問題なく永住が可能だとして多くの地区での賠償をすでに停止し、残りの地区でも来年度をもって停止するとしている以上、本当に永住して問題がないことを東電自身が実証すべきだというものです。
 
 極めて合理的で当然の要求です。
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「原因者であると忘れるな」双葉町長、東電を批判
河北新報 2016年1月5日   
 東京電力福島第1原発事故で大半が帰還困難区域となっている福島県双葉町の伊沢史朗町長は4日、新年のあいさつでいわき市の仮役場を訪れた東電の広瀬直己社長に「要求書」を手渡した。「激しい憤りを覚えている」と東電の対応を厳しく批判。町民への損害賠償の完全実施などを強く求めた。
 要求書は、第1原発の立地町で中間貯蔵施設を受け入れた双葉町が求める復旧・復興への貢献に関し「東電は誠意ある対応を一切取っていない」と抗議。「自社が原因者であり、加害者であることを忘れているのではないか」と指摘した。
 要求として(1)東電福島復興本社を第1原発の立地町へ移転する(2)避難区域再編後、東電の社宅・独身寮の使用を再開する(3)中間貯蔵施設予定地を含む町有財産の賠償方針を早期に示す-ことなどを挙げた。
 伊沢町長は会談後、「長期避難で厳しい状況に置かれている町民の気持ちを代弁した」と説明。広瀬社長は「厳しい言葉をいただいた。事故の原因者であることを忘れたことはない。しっかり最後まで取り組む」と述べた。