福島民友 2016年01月30日
東京電力福島第1原発事故による全町避難が続く浪江町の約1万5000人が慰謝料増額などを求め原子力損害賠償紛争解決センターに和解仲介を申し立てた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、町が昨年12月から今月にかけて開いた経過説明会の会場で実施したアンケートの結果、今後について80・4%が「和解案の全てを東電が受諾するよう交渉を継続」という意思を示した。町と町支援弁護団が集計し、29日に発表した。
集計によると、東電に和解案を受諾させるための活動に68・7%が「参加したい」と回答、参加したい活動(複数回答)は町民決起集会の52・6%、要請活動の44・4%の順に多かった。
東電が2月上旬には和解案受諾勧告書に回答することから、町と同弁護団は2月2日、ADRへの対応をめぐる要望・要求活動を展開する。