八幡浜市議会は28日、四国電力伊方原発の再稼働の是非を問う住民投票実施をめぐり、市民グループの直接請求を受けて大城一郎市長が提出した住民投票条例案を賛成少数で否決しました。
八幡浜市伊方町の東側に隣接(20キロ圏)していて、直接請求には市民有権者の3分の1に当たる9939人が署名しました。
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伊方原発再稼働問題 住民投票条例案を否決
愛媛新聞 2016年01月29日
四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働の是非を問う住民投票実施をめぐり、八幡浜市議会は28日、臨時議会を開き、市民グループの直接請求を受けて大城一郎市長が提出した住民投票条例案を賛成少数で否決した。有権者の3分の1に当たる市民9939人が署名して実施を求めた住民投票は行われないこととなった。
大城市長は「制定しないよう求める」との反対意見を付けて条例案を提出。条例制定を請求した「住民投票を実現する八幡浜市民の会」の代表による意見陳述や討論の後、議長を除く市議15人による採決で6人が賛成、9人が反対した。
閉会後、大城市長は「(自身の反対)意見の趣旨が議員に理解されたと考えている」と条例案否決を評価。「市民の間に原子力に関して不安があれば説明の場を設けたい。避難計画も住民と話し合ってより良いものを作っていきたい」と述べた。市民の会共同代表で市議の石崎久次氏(無所属)は「大変残念。民意が反映されなかった」と話した。