2016年7月9日土曜日

09- 凍土壁、セメントを注入しても 一部が凍結せず

 東電は福島原発敷地に敷設した地中の凍土壁用冷却管に3月末から冷媒を流し始めました。
 しかし部分的に地下水流速が上がる個所では原理的に凍結しないので、特殊セメントを注入して流動を止める対策を施しましたが、それでも凍結は完成していないということです。
 地下水の流動があれば凍結しないということであれば、セメントを追加注入してその流動を止めるしかない訳ですが、かつての応急対策のイタチごっこが思い出されます。
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凍土壁、セメント追加注入を検討 一部温度下がらず、東電
東京新聞 2016年7月7日
 東京電力は7日、福島第1原発の汚染水対策「凍土遮水壁」で、地中の温度が下がらない部分の凍結を促すため、特殊なセメントを注入する追加工事を実施したものの、一部で十分な効果が出ていないとして、追加注入を検討していることを明らかにした。
 
 東電は、地中に石などが多く、地下水の流れが速い1号機北側と4号機南側で追加工事を実施。地下水の流れを遅くして凍結を促すため、6月末までに特殊なセメントを計約30立方メートル流し込んだ。一部で温度が下がり始めたものの、十分な温度低下が確認できない場所が残っているという。(共同)