避難者らの証言映像をネット公開 筑波学院大と東京大
福島民報 2016年7月27日
筑波学院大(茨城県つくば市)と東京大の研究チームは26日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴う避難者や支援者らの証言をまとめた映像アーカイブ(記録庫)をインターネットで公開した。
つくば市に避難した双葉町民をはじめ、つくば市や民間の支援団体の代表者ら17人を約1年かけてインタビューした。支援活動の背景や内容、工夫した点、課題などを聞き取り、計3時間半の映像にまとめた。大津波に襲われた記憶、避難者受け入れ時の混乱、避難所運営の課題などが語られている。
インタビューや編集作業には郡山市からつくば市に避難している映像制作会社社長の田部文厚さん(45)が携わった。聴取対象者の言葉だけではなく、表情や視線にこだわり撮影を進めたという。
プロジェクトリーダーの武田直樹筑波学院大講師は「避難者支援の記録を残し、今後の災害に役立てたい。つくば市モデルとして情報発信していく」と語った。