中日新聞 2016年7月11日
東京電力福島第1原発事故の炉心溶融隠蔽問題を受け、福島第1、第2原発の立地4町でつくる協議会は11日、東京電力本社(東京都)を訪れ、広瀬直己社長に抗議文を手渡した。抗議文では復旧・復興を進める町や地域住民を裏切る行為で極めて遺憾とし、隠蔽体質からの脱却を求めた。
広瀬社長は「公表が遅れたことはまさに隠蔽で、痛恨の極みだ」と謝罪し、「立地地域の皆さまの安心安全を第一に考えなかったということに尽きる。今後二度と起こらないようにすると誓う」と述べた。
協議会会長の松本幸英楢葉町長は「このような事態は復興の足かせになり、町の存続にも影響する」と批判した。(共同)