運転開始からまもなく40年となる関電美浜3号機について、原子力規制委は27日にも、新規制基準への適合審査の合格を出す方向であることが分かりました。
こんな風に次々と60年までの延長を認めるようでは、原子炉等規制法が定める「原則40年」は形骸化してしまいます。
今回は地震学者の島崎邦彦東大名誉教授から、「”入倉・三宅式” を、西日本の原発に適用すると震源の大きさが過小になり、それによって基準地震動も小さく評価されることになる」と警告されたばかりです※。
そう指摘されたにもかかわらず、それを放置して(基準地震動の再チェックをしないまま)運転延長を認めることは許されません。
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美浜3号機、27日にも「合格」 老朽原発2例目、規制委
東京新聞 2016年7月8日
運転開始からまもなく40年となる老朽原発の関西電力美浜3号機(福井県)について、原子力規制委員会が27日にも、新規制基準への適合審査に関する事実上の合格を出す方向で検討していることが8日、関係者への取材で分かった。
老朽原発では関電高浜1、2号機(福井県)に次いで2例目の合格となる。
規制委は、早ければ27日の定例会合で、合格証に当たる審査書の案を取りまとめる。原則40年の運転期間を延長して再稼働するには、40年を迎える前の11月末までに設備の劣化に特化した審査に合格する必要があるが、適合審査の合格でヤマ場を越える。(共同)