福島老朽原発を考える会(フクロウの会) 2016年7月1日
みなさまへ<転載歓迎>
昨日行われた40年超え老朽炉を廃炉に!集会について簡単に報告させていただきます。
集会には福井、関西、名古屋、岐阜を含む80名ほどのみなさんにご参加いただきました。忙しい中、菅直人議員にも駆けつけていただきました。ありがとうございました。
福島からの訴えや各地の取り組みの報告を受けながら、老朽炉をなんとしても廃炉に追い込まなければとの思いが溢れ出る集会でした。署名はまだまだ続きます。訴訟もこれからです。がんばりましょう。
<署名提出>
第一次の提出を行いました。署名数は9561筆でした。原子力規制庁の職員に対し、福井の東山さん、岐阜の兼松さんが読み上げ、思いを伝えながら提出しました。
<第一部:ここが問題・原発の寿命延長>
はじめに菅直人議員からあいさつ。原則40年であり延長は認められない。国会で資料提出を迫ったこと、韓国の古里原発では延長は認められなかったことなど。
続いて名古屋地裁で行われている高浜1・2号機の認可取り消しを求める行政訴訟弁護団から甫守一樹弁護士から。注目されている訴訟でやりがいもある。島崎元規制委員の指摘についても取り上げて、規制の在り方を問うていきたいと。
阪上から、寿命延長認可の経過と問題点について。美浜原発の死傷事故により老朽化対策は強化されたが、それでも福島の惨事が発生し、原発の運転は40年で止めると決めた。しかし規制委は期限内に認可させるために躍起になっている。ケーブル絶縁性低下問題や耐震安全評価のごまかしなど。
井野博満さんから、中性子による圧力容器の脆化が進んでいる問題について報告。高浜1号は最も脆性破壊を起こしやすい原子炉。予測式に信頼性はなく、認可は危険だ。
小山英之さんから、島崎元原子力規制委が指摘した、地震動の計算で用いられている入倉・三宅式の過小評価について、以前から武村式を使うようはたらきかけてきた。直接には大飯・玄海の問題だが、高浜でも別の角度から問題にできる。
<第二部:老朽炉を廃炉にするために!>
第二部は運動の交流でした。
福島から人見やよいさん、3・11前に、福島第一原発40年に際して廃炉を求める集会の準備をしていた。しかしあの事故で打ちのめされ、本気さが足りなかったと反省した。福島の反対運動の人たちはお詫びしていた。本当に詫びるべきは東電・政府なのに、と涙をこらえながら話されました。
福井から東山幸弘さん、地元は原発の話はしにくい。反対と声をあげるといろんないやがらせがあった。40年を超える老朽炉の運転は止めて、どこかで終わりを、終止符を打たなければならない。
続いて、中嶌哲演さんから福井での活動報告がありました。
関西から島田清子さん、関西でのこの間の取り組み、避難計画の問題で、滋賀県知事や関西広域連合など自治体への申し入れ、福祉施設を回る活動など。ヨウ素剤を配布した篠山市を訪問。保育園などへのアンケートを予定している。
続けて関西の児玉正人さんから、京都北部地域で、若いお母さんたちが活発に動きはじめたこと。
岐阜の兼松秀代さんから、シール投票を実施し、延長反対が圧倒的に多かったこと。わからないも多く、もっと問題点を知らせていかなければと。
名古屋の大野智子さんから、名古屋の訴訟が盛り上がっている。キャラクターを紹介しながらサポーターへの参加をよびけかけ。
グリーンピースの鈴木かずえさんから、訴訟の支援のよびかけ。
FoEの満田夏花さんから、選挙で脱原発議員を一人でも多く国会に戻そうと のアピールがありました。
参加できなかった、脱原発はりまアクション、佐賀・玄海の裁判の会からからのアピールが紹介されました。
最後に関西のアイリーン・スミスさんから、まだまだこれから。老朽炉を廃炉に追い込もうと力強い発言があり、集会を終えました。