2016年7月11日月曜日

原発避難に懸念の声、福井県若狭町 住民説明会始まる

 原発銀座と言われる若狭湾沿岸の若狭町の住民説明会が、8日夜、気山地区で開かれました。
 これを皮切りに、同町は月内に計11回、説明会を開く予定にしています
 参加者からは、「5キロ圏の住民が避難している中30キロ圏は家で待つこと」に対して、「距離で仕切るのではなく、風向きなどを考慮すべきだ」などの批判や、防災無線のスピーカーが少ないので、屋外にいると原発事故の情報が得られないなどの懸念が表明されました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
原発避難に懸念の声、福井県若狭町 住民説明会始まる
福井新聞 2016年7月10日
 原発事故時の避難に関する福井県若狭町の住民説明会は8日夜、同町気山地区を皮切りに始まった。住民からは原発からの距離に応じた段階的避難や、指示の周知方法に懸念の声が相次いだ。
 
 同町は全域が関西電力美浜原発や大飯原発の30キロ圏で、一部地域は高浜原発や日本原電敦賀原発からも30キロ圏になる。
 県外避難先は2014年3月に兵庫県8市町と決まり、区長が避難施設を視察するなどしてきた。一般住民向けの説明会を求める声があり、町は町政を報告する「地域づくり懇談会」の中で説明することとした。
 初回は気山公民館であり住民約40人が参加。担当者が5キロ圏と5~30キロ圏で避難のタイミングが異なる点を説明すると、参加者は「5キロ圏の住民が避難している中、30キロ圏は家で待つのか距離ごとに一律の対応でなく風向きなどを考慮すべきだ」などと反発。
 避難指示についても「防災無線のスピーカーが少なく、屋外にいると情報が得られない」といった懸念が出された。
 
 町は月内に計11回、小学校区を基本に同様の説明会を開く。