東京新聞 2016年7月13日
東京電力福島第1原発2号機の原子炉圧力容器内を、物質を透過する性質を持つ素粒子「ミュー粒子」を使った調査で透視した結果、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の大部分が圧力容器の底に残っているとみられることが13日、関係者への取材で分かった。デブリや周辺の構造物など、原子炉底部に存在する物質の総量は推計で200トン前後と判明した。
2号機のどこにあるか分からなかったデブリの具体的な位置を特定できたのは初めてで、廃炉で最大の難関であるデブリ取り出しに向け、工法を絞り込める可能性が出てきた。(共同)