13日、福島原発事故の避難者らが暮らす福島市飯坂町の災害公営住宅「飯坂団地」でもちつき交流会が行われ、約60人が、14日、同じく全町避難が続く大熊町の大川原地区でもちつき大会が行われ、約150人が参加しました。
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つきたて餅で絆強める 福島・飯坂の災害公営住宅で交流会
河北新報 2019年1月15日
東京電力福島第1原発事故の避難者らが暮らす福島市飯坂町の災害公営住宅「飯坂団地」で13日、自治会主催の餅つき交流会があり、住民やボランティアら約60人でにぎわった。
餅つき交流会は今年で2回目。参加者は「よいしょ」の掛け声に合わせて千本杵(きね)をつき、威勢よく餅を天井に突き上げた。ついた餅はお雑煮にして全員で味わった。団地の合唱グループが童謡を披露するアトラクションもあった。
飯坂団地は福島県浪江・富岡の両町や飯舘村出身の約50世帯が暮らす。1人暮らしが6割を超え、大半が高齢者という。
自治会長の山田隆信さん(74)は「古里に戻りたくても戻れず、葛藤を抱えている高齢住民は多い。励まし合い、孤立を防ぎたい」と話している。
帰還の願い込めて餅つき大会 福島・大熊の避難者150人が参加
河北新報 2019年1月15日
東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県大熊町の大川原地区で14日、「里がえり もちつき大会」があった。今春の避難指示解除が見込まれる同地区への帰還の願いを込め、町民らが交流を深めた。
町民らでつくる「おおくまコミュニティづくり実行委員会」が初めて企画。県内外の避難先から駆け付けた町民、工事関係者ら約150人が参加した。復興工事事務所敷地内の会場では、参加者が約40キロのもち米をきねと臼でつき、雑煮などで味わった。
会津若松市に避難する建設業斉藤悦子さん(74)は「知人と久々に再会できた。催しは良い機会になる」と喜んだ。
終了後は、会場近くに建設中で、水がまだ入っていない調整池に移動し、壁などに「大熊に帰るぞ」などのメッセージを記した。
実行委員長で大川原1区長の宗像宗之さん(65)は「地区では今春、町が新庁舎で業務を始める。町に足を運び、復興の様子を実際に見てもらう機会を今後もつくりたい」と話した。