2019年1月24日木曜日

福島原発 タンクから漏水300トン 2年余気付かず

 福島原発ALPS処理水を保管しているタンクから、2年余りでおよそ300トンが漏水していました。トレンチにその一部がたまっていたことから分かりました。
 
 東電は、タンクの水位2年余りでおよそ17メートル低下していたのに、1日4回の計測では変動が小さく気が付かなかったとしていますが、理解不能の言い訳ですそんなことにも気が付かないのであれば、先ずは長期のスパンで水位変動がなかったのかを、全タンクについて確認する必要があります。
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福島第一原発 タンクから漏水300トン 2年余気付かず
NHK NEWS WEB 2019年1月23日
福島第一原子力発電所で海側にあるタンクにたまっていた放射性物質を含む水が2年余り前から漏れ出していたことがわかりました。水は近くの施設に流入したとみられ、東京電力は、水位のデータはとっていたが数値の変動が小さく気付かなかったとしています。
 
東京電力によりますと、今月10日、福島第一原発4号機の海側にある配管などが通るトレンチと呼ばれる地下のトンネルで水たまりが見つかりました。
東京電力が詳しく調べたところ、近くにある復水貯蔵タンクと呼ばれる設備の水位が、2年余り前の平成28年11月ごろから下がっていて、合わせておよそ300トンが漏れ出していたことがわかったということです。
 
タンク内の水には一般の原発から放出する際の基準の2倍にあたる1リットル当たり12万ベクレルのトリチウムが含まれていましたが、トレンチにたまっていた水は基準を下回っていたということです。
タンクから漏れ出した水は配管を通じて、4号機のタービン建屋という建屋内に流れ込んだと見られ、周辺環境への影響はないということです。
 
東京電力によりますと、タンクの水位は、2年余りでおよそ1.7メートル低下していましたが、1日4回の計測では変動が小さく、気が付かなかったとしています。
東京電力は、タンクから漏れ出した原因を詳しく調べることにしています。