東電は1兆円規模の事業費を投じ、沖合に1基5000キロ・ワット級の風車を約200基設置する、国内最大級の洋上風力発電所の建設を計画していることがわかりました。
発電能力は原発1基に相当する100万キロ・ワット超です。
建設費はほぼ原発の建設費と同等ですが、原発は、常時数百人以上の維持管理要員を要し、法令で13か月ごとに定められている定期点検では、3ヶ月前後を掛けて補機と呼ばれる回転機器類などの点検や部品交換を行うほかに、今後は高騰すると思われる核燃料を更新してゆくなど、莫大な維持管理費を要するのに対して、風力発電は基本的にそれらの維持管理費がゼロである点で、発電コストで決定的な違いがあります。
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原発1基分の「洋上風力発電」計画…海底に土台
読売新聞 2019年1月2日
東京電力ホールディングスが、国内最大級となる洋上風力発電所の建設を計画していることがわかった。原子力発電1基に相当する100万キロ・ワットを超える発電能力を想定し、千葉県銚子沖などを候補地として念頭に置く。福島第一原発の事故に伴う廃炉や除染などの費用を賄うためにも、世界の潮流となっている再生可能エネルギーの拡大に活路を見いだす。
計画によると、実績が豊富な欧州の洋上風力メーカーと提携し、1兆円規模の事業費を投じ、沖合に1基5000キロ・ワット級の風車を約200基設置する。風車の土台を海底に設置する着床式とする。平均的な家庭で約30万世帯の年間の電力消費を賄える。
発電した電気は、再生エネの普及を目的とした国の制度である固定価格買い取り制度(FIT)を活用し、安定的な収益を確保する。