日立製作所は11日、英国での原発建設計画を凍結する方向で最終調整に入りました。来週にも取締役会を開き方針を確認するということです。
日立は子会社を通じてイギリスで2基の原発の建設を計画していますが、安全対策費の増大で事業費が当初の1・5倍に膨らみ、事業計画を継続する前提としていた出資企業確保の見通しが立たないためです。
凍結した場合の損失は少なくとも2900億円に上ります
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イギリスでの原発建設、日立が計画凍結の方針固める
TBSニュース 2019年1月11日
日立製作所がイギリスで進めている原子力発電所の建設計画を凍結する方針を固めたことが明らかになりました。
「日立」は子会社を通じてイギリスで2基の原発の建設を計画していますが、安全対策などのコストが膨らみ、事業費は当初の1.5倍に膨らんでいます。
日立は国内の電力会社などに出資を求めていましたが、関係者によりますと、事業費確保のめどが立たないほか政府間の交渉が難航していることなどから計画を凍結する方針を固め、来週にも取締役会を開き、確認するということです。凍結した場合の損失は少なくとも2900億円に上ります。
海外での原発建設をめぐっては、政府と三菱重工などによるトルコでの建設計画も暗礁に乗りあげるなど、安倍政権が目玉に掲げる原発輸出政策は見直しを迫られることになりそうです。