2014年5月13日火曜日

福島原発 地下水放射能濃度、最高値相次ぐ

 福島原発では、4月下旬以降 特に2~4号機海側を中心に放射性物質濃度が過去最高値を記録した場所10カ所を超えたということです。
 東電によると、3号機海側で7日に採取した地下水から1リットル当たり8000ベクレルのトリチウム(=これまでの最高値4月30日の2600ベクレル3倍超)、2、3号機間地下水からは5500ベクレルこれまでの最高値同5200ベクレル)が検出されました
 この2カ所以外でも、4月下旬以降、トリチウム濃度が最高値だった井戸が2カ所ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質濃度で最高値を記録した井戸は8カ所に上りました
 2号機海側の井戸では実に86万ベクレルのベータ線を出す放射性物質が検出されました。
 
 このように超高濃度の放射能が検出されているにもかかわらず、東電はいつものように「原因は分からない」と話していますもう知らなくても当たり前という風潮が定着していますが、地下水汚染の問題が明らかになってから長期間が経過しているのに、おかしくはないでしょうか。
 
 一体、国と東電には地下水汚染問題の解決能力があるのでしょうか。いつになれば地下水の汚染=海の汚染が解決されるのでしょうか。
 
 東電が福島原発の専用港側に建設し遮水壁海洋汚染を防止する上では何の役にも立たないことは明らかです。一体、何故そんなものに大金と長時間を掛けたのでしょうか。
 こんな体たらくを見ると、例の凍土壁の効果も疑われる方が当たり前ということになります。 
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放射能濃度、最高値相次ぐ2~4号機間地下水で10カ所超 福島第1
時事通信 2014年5月12日
 東京電力福島第1原発で放射性物質に汚染された地下水が海へ流出している問題で、東電は12日、海側にある測定用井戸など2カ所で7日に採取した地下水のトリチウム濃度が過去最高値を更新したと発表した。4月下旬以降、特に2~4号機海側を中心に放射性物質濃度が過去最高値を記録した場所は10カ所を超えた。
 東電によると、3号機海側で7日に採取した地下水から1リットル当たり8000ベクレルのトリチウムが検出された。この井戸でこれまでの最高値は4月30日の同2600ベクレルで、3倍超になった。2、3号機間にある地下水くみ上げポイントで7日に採取された水の濃度も同5500ベクレルで、これまでの最高値同5200ベクレルを上回った。
 この2カ所以外でも、4月下旬以降、採取された水でトリチウム濃度が最高値だった井戸が2カ所あるほか、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質濃度で最高値を記録した井戸は8カ所に上った。
 それぞれの井戸によって最高値はばらつきがあるものの、2号機海側の井戸で8日に採取された地下水で同86万ベクレルのベータ線を出す放射性物質が検出されるなど、極めて高濃度なケースもある。
 東電は海への流出を抑制するためとして、海側の土壌に薬液を注入して固めたほか、地下水のくみ上げ作業も行っている。しかし、最近になって2~4号機間の放射性物質濃度が最高値を相次ぎ更新していることについて、東電は「原因は分からない」と話している。