ふくしま集団疎開裁判の会が主催した「美味しんぼの表現の自由の抑圧に抗議する」集会が、5月21日に参議院議員会館講堂で開かれ、4人の福島のお母さんがお子さんの健康状態について発言しました。
ブログ:「みんな楽しくHAPPYがいい」が、集会での発言を動画から文字起しをして、文章化しました。
ここでは3人のお母さんのお話を紹介します。
全文は下記URLでアクセスして原記事でお読みください。
記事には、動画(21分)もついています。
福島の母が語る原発事故後のお子さんの体調変化
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<みんな楽しくHAPPYがいい>
「福島の母が語る原発事故後のお子さんの体調変化」より抜粋
郡山市で暮らしている母親
私は学習塾の講師をしております。
そのため子どもたち、特に中学生の話を多く聞く機会がありました。
今までにない鼻血の話を聞きました。201年震災後すぐに学校が再開され学校での状況を聴くようになりました。子どもたちの話によると、学校での教室では誰かが必ずと言っていいほど鼻血を出していたと言っていました。
子どもたちは毎日必ず誰かが鼻血を出している異常事態に慣れてしまい、・・・になっていました。私の生徒に授業中何度も鼻血を出した子がいました。
私の知っている中で3人は耳鼻科でレーザー治療をしました。
子どもたちの話によると、何度も鼻血が出て日常生活に支障が出るという事で、
「レーザーで焼いてもらったんだ」と話しておりました。
昨日も生徒たちに聞いてみると、量が沢山出る訳ではないが、鼻をかむとすぐ出ると言っている子もいました。
また保養に子どもたちを連れていって、郡山に帰って来た時も、すぐに荷物を開けた同じタイミングで10人中4人も鼻血を出していました。私は塾の講師を24年位続けておりますが、今までにこのような経験はありませんでした。放射線の影響で鼻血が出ているかどうかはわかりません。しかし、もしかして放射線の影響ではないだろうかと考えてしまいます。もうそれ自体が被害ではないのかと思います。
いくら科学者や有識者が「放射線と鼻血は関係がない」と言われても、実際に今までと違う事象が出ていれば、心配になるのは当たり前のことで、これを全く科学的根拠がないと言われて切り捨てられていくことにとても怒りを感じます。
美味しんぼについては、この作者が取材をして書いている事なので、この作品がウソだとか、真実だとかは、自分が判断することだと思います。私は個人的には、全く嘘など書かれていないと思います。
作品を県や国などの大きな力で否定される事にとても違和感を感じます。
自分の思ったことや感じたことを声にできなくなることがとても心配です。以上です。
福島市で暮らす母親
私は爆発当時小学5年生の息子と小学1年生の娘、そして私、
えーーっと、爆発直後に身体に発疹。原因は不明でしばらくしておさまりました。
5月ごろ、大量の鼻血で息子が何度も倒れました。
喘息もほとんど良くなっていたんですけど、今はもう、強い薬を毎日飲まないと駄目なぐらい、そうですね、症状が悪化しました。
白血球もかなり減少しました、その時。なので保養に連れ出しました。
保養に行ったら、薬も塗らずに発疹が消えたり、鼻血が止まったり、もう、喘息の薬も飲んでいなかったんですね、気付けば。それぐらい違ったんだと思います。
あのー、小学校5年生の息子が、当時、「目に見えない放射能が怖い」って、私に訴えてきたんですよ。
それはものすごい自分の身体に、すごいいろんな事が起こり過ぎて恐怖を抱いたんだろうと思います。それはすごい、はかり知れないものだったと思います。
「美味しんぼ」についてですけど、美味しんぼについては、実際に私たちが経験したことを書かれていたので、それを「風評」というのはおかしいことだと思います。
「風評」を逆に作り上げているのは、原発由来にしたくない人達だと、私は思います。
直ちに影響がない=影響があるかもしれない、影響があるかもしれないのなら、それなりの対応をなぜ取らなかったのか、なぜここまで「美味しんぼ」を非難するのか、
私たちの口封じとしか思えません。私からは以上です。
郡山市から川崎市へ避難した母
私は郡山市から今は川崎に自主避難しています。
3.11の原発事故を機に、当初3月23日、24日ですかね、やっと高速バスがつながったという事で、妹が東京にいるものですから、まずはちょっと、当時小学校6年生だった二女を避難させようとして、東京に一時的に自主避難しました。
で、周りの状況は、とにかく水やそういう、何でしょうね、ガソリンとかそういう事で、みなさんがこう、その日の生活をするのにやっとな状態だったんですね。
でも、入学式が始まるという事で一時娘をまた戻らせて生活を送っていく中で、5月ごろから、子どもを放射能から守るネットワークという事でメーリングリストが流れているという事を聞いて、そこに私も参加させていただくような形で、いろいろ今の状況がどういう形なのかという事を知ることになっていくんですね。
その時に当初私は福島市に勤務していたんですね。そこの同僚のスタッフの4歳と7歳の男の子が、なんか毎日鼻血を出しているという事でちょっと気になるんだという話を聞いて、もしかすると何か放射能と関係があるのではないかということで、うちもその時以降放射線を測る機械を借りて、家を測ることにしました。で、当初その時には、家の中の1階が0.4マイクロシーベルト/h 2階が1.2マイクロシーベルト/h 玄関の外で2.7マイクロシーベルト/hでした。
その数字すら、私はちょっとどういう値なのか分からなかったんですけれども、いろんな事を調べていく間に、「ちょっと異常だ」という事で、危険性を感じている最中、うちの娘も6月23日に鼻血を出すということが起こりました。
その時点から体調不良を訴えて、一時郡山に戻しましたけれども、やはり「このままではいけない」と自分も感じ、また自主避難させる決意で、私も仕事を辞めて、というか、転勤を申し込み、7月、夏休みを待たずに二度目の自主避難をしました。
で、今の経過としては、娘も、やはり鼻血は止まりましたけれども、貧血的なものですね。今は高校1年生になりました、3年になりましたので。
やはり、お風呂に入ると、10分間のものでも、ちょっと体力的に貧血っぽくなるというものはあります。私自身も去年の10月から、ちょっと高熱が出て、調べてたところ、膠原病膠原病だということもわかりました。
今回、「美味しんぼ」の漫画の事で流れたことに関してですけれど、やはり、事実私の周りにもありましたし、実際、自分の娘もそういう経験をしましたし、
あの鼻血はですね、ちょっと流れる位の鼻血ではないんですね。朝起きた時に、鮮血ではないんですね、どす黒い血液がかなり大量に出るということで、学校に行った時も、かなり大量に出たという事で、やはりその事実は認めてもらわなければいけないと思いますし、
じゃあなぜ、郡山もまた、また除染をしていますね。側溝のところとか除染をしていますが、なぜ、側溝とかの除染をしなければいけないのか?それも不思議になります。
なんら関係がないならば、除染に高額なお金をかける必要はありませんし、それでしたら、今仮設住宅で本当に大変な人達を助けるべきだと思います。
で、あの当時ですね、野党の森まさ子氏は、鼻血の件は知っておりました。あの当時に私もいろいろなこういうところに出て、森まさ子氏がしゃべっている話も聞いております。でも、今与党になってああいう話をする事自体、なにかすごく私としては憤りを感じております。
これを機にみなさんが、本当に真実は何処にあるのか、調べていただいて、それが本当に風評なのか、風評被害なのか、本当に復興、復興のために風評被害と、そういう言葉をかえておっしゃっているのか、その辺をやはりメディアの方達が、良く追及していただければ、私はいいのではないかなと思います。これを機にみなさんに分かっていただければありがたいと思います。