2014年5月19日月曜日

福島第一原発 「ALPS」でまたトラブル

 福島原発汚染水処理設備「ALPS」で、17日午前、処理前に取り除く必要があるカルシウムの濃度が下がらなくなるトラブルがあり、その系統の処理を停止しました。
 この系統では、ことし3月にカルシウムを含む金属類を取り除くフィルターに不具合が起きたのに続き、先月には炭酸ソーダを注入する配管の弁を開け忘れるミスがあり、いずれも処理を中断しました。
 
 また、別の系統ではフィルターの一部が欠けて、処理性能が大幅に低下するトラブルがあり、ことし3月から処理が止まったままです。
 
 東京電力は、ALPSの3系統による本格運転を月から始めるとしていましたが、相次ぐトラブルで安定した運転に入れない状態が続いています。
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福島第一「ALPS」でまたトラブル
NHK NEWS WEB 2014年5月17日
東京電力福島第一原子力発電所で試験運転が行われている汚染水の処理設備「ALPS」で、処理前に取り除く必要があるカルシウムの濃度が下がらなくなるトラブルがあり、東京電力はトラブルがあった系統の処理を停止しました。
ALPSでは同じようなトラブルが相次ぎ、安定した運転に入れない状態が続いています。
 
福島第一原発の汚染水の処理設備「ALPS」で17日午前、3つの系統のうちの1つで、処理前の汚染水に含まれるカルシウムの濃度が下がっていないことが分かり、東京電力はこの系統の処理を停止しました。
カルシウムは放射性物質を除去する際の障害となるため、炭酸ソーダという薬剤やフィルターを使って前もって取り除く必要があり、東京電力は濃度が下がらない原因や汚染水の処理自体に影響がないか調べています。
この系統では、ことし3月にカルシウムを含む金属類を取り除くフィルターに不具合が起きたのに続き、先月には炭酸ソーダを注入する配管の弁を開け忘れるミスがあり、いずれも処理を中断しました。
また、別の系統ではフィルターの一部が欠けて、処理性能が大幅に低下するトラブルがあり、ことし3月から処理が止まったままです。
 
東京電力は、ALPSの3系統による本格運転を先月から始めるとしていましたが、相次ぐトラブルで安定した運転に入れない状態が続いています。