2014年5月15日木曜日

海水からついにトリチウム4100ベクレル/L

 福島第1原発の護岸にある1.2号機取水口間11日に採取した海水から、過去最高値の1リットル当たり4100ベクレルのトリチウムが検出されました。
 海水の表層部分から採取したということです。
 
 これは地下水が海に流れ出て海水で希釈された後の値なので、海水全体が極度に汚染されているということに他なりませんが、記事を読む限りでは東電がそれを認識しているのかどうかも不明です。
 
 東電は「汚染した地下水の流出防止のため、水ガラスで護岸線沿いに築いた遮水壁の止水効果が完全ではない」と説明しているようですが、地下水が海へ流出するのを遮水壁で阻止できると考える方がおかしいわけで、何の説明にもなっていません。
 
 東電(と国)は一体どういう目的で護岸線沿いに鋼管杭を隙間なく打って、その周囲を水ガラスで固める工事を行ったのでしょうか。
 一体何を考えているのでしょうか。
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1.2号機取水口トリチウム4100ベクレル 最高値更新
 河北新報 2014年5月15日 
 東京電力は14日、福島第1原発の護岸にある1.2号機取水口間の海水から、1リットル当たり4100ベクレルのトリチウムを計測したと発表した。この地点では最高値の約1.4倍の濃度。
 5月11日に表層部分の海水から検出された。これまでは昨年12月8日の2800ベクレルが最高値だった。東電は「汚染した地下水の流出防止のため、水ガラスで護岸の地盤を改良したが、効果が完全ではない」と説明し、地下水が漏れた可能性を示唆した。