避難指示が昨年9月5日に解除された福島県楢葉町は4日、解除から半年後の帰町状況をまとめました。
その結果、自宅に週4日以上滞在する人を帰町者としても、解除時の町民(7363人)を基にした帰町率は6・2%にとどまりました。
年代別には60歳以上が帰町者の68%、65歳以上は51・2%でした。
10代は5人(うち小中学生4人)、10歳未満は3人でした。
町の復興推進課は「帰町の準備を進めている人が目に見えて増えている。暖かくなれば動きが加速するのではないか」とみているということですが。
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<避難解除> 楢葉帰町率は6%
河北新報 2016年3月5日
東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が昨年9月5日に解除された福島県楢葉町は4日、解除から半年の帰町状況をまとめた。自宅に週4日以上滞在する帰町者は459人(265世帯)。解除3カ月の昨年12月4日現在から71人増えたが、解除時の町民(7363人)を基にした帰町率は6・2%にとどまる。
年代別は60代が144人と最も多く、70代114人、50代93人、80歳以上53人と続く。60歳以上が計311人で67・8%を占め、65歳以上は235人で51・2%。
40代は27人、30代は12人、20代は8人。10代は3カ月前から3人増の5人で、うち小中学生4人が、町の送迎車でいわき市の町立学校仮設校舎に通っている。3カ月前はゼロだった10歳未満も3人となった。
町はことし1月に改定した第2次復興計画で、一定程度の町民が戻る「帰町目標」を2017年春に設定している。一戸建て住宅の増改築の建築確認申請が1月25日現在、約100件に上ることなどから、町復興推進課は「帰町の準備を進めている人が目に見えて増えている。暖かくなれば動きが加速するのではないか」とみている。